【2025年最新】M2TSをMP4に変換してiPhoneに取り込む方法

ビデオカメラで撮影したM2TS動画をiPhone15/14で再生する方法を、動画編集のプロが解説します。AVCHD規格のM2TSファイルを高画質のままMP4に変換し、最新iPhoneに取り込む手順を完全解説します。

M2TSファイルとは?なぜMP4変換が必要?

M2TS(エムツーエス)は、ソニーが開発したAVCHD規格で使用される動画ファイル形式です。主な特徴:

  • 高画質:H.264/MPEG-4 AVCコーデックを使用
  • 用途:ハイエンドビデオカメラ(SONY, Panasonic等)
  • 互換性問題:iPhoneやAndroidでは直接再生不可

⚠️注意:iPhoneのネイティブアプリではM2TSをサポートしていません

iPhoneの「写真」アプリや「ファイル」アプリでM2TSファイルを開こうとしても、「ファイルを開けません」というエラーが表示される場合が多いです。これはiOSのコーデック対応範囲にM2TSが含まれていないためで、変換なしでは再生不可能です。

また、M2TSファイルは通常、フォルダ構造(BDMV/STREAMフォルダ内に格納)になっているため、単純にファイルをコピーするだけでは正しく認識されないことが多いです。この点もMP4への変換が推奨される理由の一つです。

おすすめMTS MP4変換ソフト5選

M2TSをMP4に変換するためのソフトウェアは多数存在します。ここでは初心者でも使いやすい人気の5つを紹介します。

1. iSofter MTS 変換(無料・シェアウェア)

  • マルチコアCPUとバッチ処理に対応し、短時間で高品質の変換が可能(無劣化変換対応)
  • iPhone 16/15、Android(Galaxy、Xperia、OPPOなど最新機種)、iPad、PSPなど多くのデバイスに最適化されたMP4形式に変換可能
  • 動画の回転、カット、結合、字幕追加などの編集機能を搭載
  • 初心者でも直感的に操作できるインターフェース

2. HandBrake(無料・多言語対応)

  • 特徴:高品質な変換が可能で、iPhone専用のプリセットが搭載されています。
  • 対応OS:Windows・macOS・Linux
  • メリット:高カスタマイズ性で、画質とファイルサイズのバランスを調整できます。
  • デメリット:初めてのユーザーには設定項目が多く感じる場合があります。

3. Format Factory(無料・日本語対応)

  • 特徴:直感的な操作界面で、動画だけでなく音楽や画像の変換も可能です。
  • 対応OS:Windows
  • メリット:日本語表示に対応しているため、初心者でも安心して使用できます。
  • デメリット:macOSには対応していません。

4. Freemake Video Converter(無料・簡単操作)

  • 特徴:ドラッグ&ドロップ操作で簡単に変換でき、iPhone向けの最適設定が用意されています。
  • 対応OS:Windows
  • メリット:広範なフォーマットに対応しており、変換手順が非常に簡単です。
  • デメリット:無料版では変換後の動画にロゴが入ります。

5. Any Video Converter Free(無料・多機能)

  • 特徴:動画変換だけでなく、動画ダウンロードや簡単な編集機能も搭載されています。
  • 対応OS:Windows・macOS
  • メリット:多機能でありながら操作が簡単で、Macユーザーにも推奨できます。
  • デメリット:一部の高級機能は有料版でのみ使用可能です。

M2TS→MP4変換手順(iSofter MTS 変換を例に)

ここでは高品質な変換が可能なiSofter MTS 変換を使用した手順を解説します。

  1. MTS MP4変換変換ソフトをダウンロード・インストール

    MTS MP4変換ソフト無料版ダウンロード:iSofter MTS 変換

  2. M2TSファイルを読み込む

    HandBrakeを起動し、「追加」→「ファイルの追加」ボタンをクリックし、変換したいMTSファイルを選択して取り込みます。複数ファイルを一度に追加することも可能です。

  3. MTSファイルの取り込み方法|MTS MP4変換
  4. 出力形式を設定する

    「プロファイル」のドロップダウンリストから「動画形式」→「MP4-MPEG4 Video」を選択します。特定のデバイスで再生したい場合は、「デバイス」カテゴリーから直接機種(例:iPhone 16、Galaxy S25)を選択すると、最適な設定で変換されます。

  5. MP4出力形式の設定|MTS MP4変換
  6. 保存先を指定する

    「保存先」でファイルを保存する場所を選択し、必要に応じてファイル名を変更します。

  7. 変換を開始する

    「変換」ボタンをクリックすると、自動的にMTSがMP4に変換されます。変換完了後は、フォルダを開いて動画を確認できます。

  8. MTS MP4変換開始画面

iPhone転送方法(最新版)

MP4に変換した動画をiPhoneに取り込む方法は複数存在します。それぞれの特徴と手順を解説します。

1. iTunesを使用する方法(Windows・macOS共通)

  1. iTunesを起動し、iPhoneをUSBケーブルでPCに接続します。
  2. iTunesの画面でiPhoneのアイコンをクリックし、「ファイル共有」を選択します。
  3. 左側のリストから「写真」または動画を再生するアプリ(「TV」アプリ等)を選択します。
  4. 「ファイルを追加」をクリックし、変換したMP4ファイルを選択します。
  5. 同期を開始し、ファイルが転送されるのを待ちます。

2. AirDropを使用する方法(macOSとiPhone間)

  1. MacとiPhoneを同じWi-Fi環境に接続し、両方のデバイスでBluetoothを有効にします。
  2. Macで変換したMP4ファイルを選択し、右クリックして「AirDropで送る」を選択します。
  3. 表示されたデバイスの中から自分のiPhoneを選択します。
  4. iPhoneで「受け入れ」をタップすると転送が開始され、完了後は「写真」アプリに保存されます。

3. クラウドストレージを使用する方法(Google Drive・Dropbox等)

  1. PCでクラウドストレージ(例:Google Drive)に変換したMP4ファイルをアップロードします。
  2. iPhoneに同じクラウドストレージのアプリをインストールし、ログインします。
  3. アプリ内でアップロードしたファイルを探し、「ダウンロード」または「保存」を選択します。
  4. 必要に応じて「写真」アプリに保存するために、ダウンロードしたファイルを長押しして「写真アプリに保存」を選択します。

高画質変換の技術

M2TSからMP4への変換で画質を維持するコツを紹介します。

  • ビットレートを適切に設定する

    ビットレートが高いほど画質は良くなりますが、ファイルサイズも大きくなります。iPhoneでの再生を考えると、1080pの動画では5-10 Mbps、4Kの動画では15-25 Mbpsが推奨されます。HandBrakeの「ビットレート」設定で調整可能です。

  • 解像度を元のままにする

    変換時に解像度を下げると画質が低下します。元のM2TSファイルの解像度(例:1920×1080)を確認し、出力設定も同じにしてください。

  • コーデックをH.264またはH.265にする

    iPhoneはH.264(AVC)とH.265(HEVC)に良好に対応しています。特にH.265は高画質かつ圧縮率が高いため、推奨できます。ただし、H.265の変換にはPCの処理能力が必要になります。

  • フレームレートを維持する

    元の動画のフレームレート(例:30fps、60fps)を確認し、出力設定で同じに設定します。フレームレートを変更すると動きが不自然になる場合があります。

よくあるトラブル解決

M2TSの変換やiPhoneへの転送で発生しやすい問題とその解決策をまとめました。

トラブル1:変換後の動画に音声がない

原因:オーディオコーデックがiPhoneでサポートされていない場合が多いです。

解決策:変換ソフトのオーディオ設定を確認し、「AAC」に設定して再変換します。iPhoneはAACコーデックに最も適しています。

トラブル2:iPhoneに転送したのに再生できない

原因:MP4ファイルでも内部のコーデックが非対応の場合や、ファイルが破損している場合があります。

解決策: 変換ソフトのプリセットで「iPhone」を選択し直して再変換します。 別の変換ソフトを試してみます。 iPhoneを再起動してみます。

トラブル3:変換に時間がかかりすぎる

原因:ファイルサイズが大きい、PCの性能が低い、設定が高品質すぎるなどが原因です。

解決策: ビットレートを少し下げて設定し直します。 一度に変換するファイル数を減らします。 PCで不要なアプリを閉じて、リソースを確保します。

トラブル4:AirDropで転送が失敗する

原因:Wi-FiやBluetoothの接続が不安定、両デバイスの設定が正しくない場合があります。

解決策: Wi-FiとBluetoothを一度オフにしてから再びオンにします。 iPhoneの「設定」→「一般」→「AirDrop」で「連絡先だけ」または「全員」に設定されていることを確認します。 USBケーブルを使用したiTunes経由での転送を試してみます。

最終更新日:2025年8月1日

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